「伊勢神宮ってどんなところ?」
「伊勢神宮で行われているお祭りが知りたい」
「伊勢神宮の参拝の手順を教えてほしい」
日本の若者を中心に世界中から注目されているのが、日本の伝統がそのまま現存されている神社や寺院を巡る旅です。
日本国内に有名な神社や寺院は数多くありますが、その中でも最も話題を集めているのが「伊勢神宮」です。
日本における神社の最高峰とされ、天照大神を祀る日本神話誕生の地として最長のパワースポットとしても知名度は高いです。
これから伊勢神宮を巡る旅をしてみたいと考えている方は、事前にこの施設を正しく知っておくことで観光で訪れる場合も魅力ポイントを最大限チェックすることができます。
伊勢神宮とは
まず伊勢神宮はどういった場所かというと、古事記や日本書紀で最も尊い神とされる天照大神が祀られ、日本の皇室が現在も変わらずにその天照大神の祭祀を続けているなど日本人にとって特別の聖地となります。
伊勢の国は天照大神が祀られる以前より人々の生活を支える多くの地元の神様が祀られており、神宮を形成する摂社や末社はこれらのもともと伊勢の地に祀られていた神様たちです。
さらに天照大神が生活する上で必要となる衣食住に関わる神様も祀られるようになり、これが現在の所管社となります。
このように伊勢の神宮は自然の中に様々な神様を祀っており、その恵みの中で生活をしてきた日本人の暮らしの原型ともいえる魅力を持っています。
神嘗祭
神宮では現在も古式を守ったお祭りが行われており、現代人が忘れかけた祖先や自然に感謝する気持ちを思い起こさせてくれる貴重なイベントといえます。
伊勢神宮で行われている最も盛大かつ重要なお祭りの1つが「神嘗祭」であり、神嘗祭では自然の恵みに感謝する1年で最も盛大に行われるお祭りで現在も平安時代とほぼ同じ形式で執り行われていることが大きな特徴です。
神宮では1年を通してこの神嘗祭にかかわる行事が執り行われていて、4月には神田下種祭が行われ5月には神田御田植初、9月になると抜穂祭と神事を重ねていきます。
これにより豊作の秋を迎えることになる10月には外宮は16日・内宮では17日を中心として、信念を迎える気分で神嘗祭が行われる流れとなります。
式年遷宮(しきねんせんぐう)
そして伊勢の神宮といえば、1300年にわたり20年に1度、神様を祀る社殿を建て替えて御神体をお遷しする式年遷宮(しきねんせんぐう)が現在まで繰り返されてきた歴史があります。
全国の神社でも本殿を修繕したり新しくする遷宮、遷座が行われていますが、伊勢神宮と他の神社の大きな違いは、社殿を建て替える土地が2つあることです。
東から西へ、西から東へ伊勢の神様は20年ごとに移ることを今までの歴史で繰り返し行われてきました。
この式年遷宮(しきねんせんぐう)の行事でクライマックスとなるのが、御神体を新しいお宮に移す遷御の儀であり、その儀式を行う上で遷宮諸祭といった30あまりを数えるお祭りや行事を重ねていくことが特徴といえます。
伊勢神宮の参拝の順番
では実際に伊勢の神宮に訪れた場合に、敷地が非常に広くどこからまわればいいのかわからないという声も少なくありません。
基本とした参拝の順番は、神宮には内宮と外宮があり、古くからの習わしとしては外宮からお参りをしていくことが基本です。
外宮参拝の後に内宮を参拝し、正しい作法を守って神聖な空気が漂う神宮の魅力を実際に体験してみることがポイントです。
外宮は表参道火除橋と火除橋の2ヵ所から新御敷地へ移動することができます。
表参道火除橋のすぐ横には手水舎があるので、まずは体を清めてから第一鳥居と第二鳥居を通り抜けていきます。
火除橋近くにも手水舎があるのでそこで手を清め、北御門鳥居を通り抜けて正宮を目指します。
内宮へは宇治橋鳥居を通り抜け右手に進むと、火除橋があるので近くにある手水舎で手を清めてから第一鳥居、第二鳥居を通り抜けて荒祭宮や新御敷地へ向かうことになります。
内宮の周囲には五十鈴川が流れていることが特徴で、第一鳥居の近くには五十鈴川御手洗場というエリアがあります。
この場所では参拝をする前に心身ともに清めることができる場所であり、清流で有名な五十鈴川のパワーによって身も心もリフレッシュしてからお参りをすることができるのも内宮の魅力ポイントの1つです。
まとめ
伊勢の神宮には天照大神を中心に地元の神々と生活を補佐する神々が集う場所として「神宮」があり、内宮と外宮の正宮を中心に14の別宮、43の摂社に24の末社、34の所管社に8の別宮所管社の合計125の宮社で構成されています。
そのため正宮巡り以外にも125社を巡ることも観光する上で非常に魅力的なポイントの1つであり、内宮や外宮参拝での混雑はないのでゆっくりまわることができます。
そしてこの125社巡りは、清々しい空気に満ちた森や、千古の杉など昔から変わらない自然の息吹と、四季折々で変化する美しい日本の風景を感じることができます。
過去に伊勢神宮にお参りに来たことのある方などは、落ち着いてまわることができる125社巡りを楽しみにやってくるという方も年々増えてきています。