過払い金請求手続きを弁護士に依頼

私が借金を繰り返していたのは、ギャンブルにはまっていたことが原因でした。
働いたお金はもちろんのこと、様々なところから借金をしてまでもギャンブルを止めることは出来ませんでした。
今になった思えば、なぜあれほどまでにギャンブルを行っていたのか分かりませんが、その時は、時間と少しのお金があるときだけではなく、時間もお金も無い時でも無理やり見つけてはギャンブルを行っていました。

最初のうちは、自分の収入だけで楽しんでいたギャンブルもあっという間にお金が足りなくなり、貯金を切り崩してもなお、お金はどんどん足りなくなっていきました。
そんな時、ギャンブルをするために向かった場所で見つけたのが、消費者金融の無人契約機でした。
借金をするということに強い抵抗感はありましたが、その時はその抵抗感よりもギャンブルをしたいという欲求を満たすことで頭が一杯でした。
引き込まれるように無人契約機に吸い込まれ、気が付いた時にはお金を借りていました。

ギャンブルでは、勝ったり負けたりを繰り返しており、時には借金を返すことも出来ていましたが、そうそう簡単に事が運ぶということはありませんでした。
徐々に膨れ上がる借金は自分の収入だけではとても返済することが出来ないところまできていました。
もちろん、新たにお金を貸してくれるところもありませんでした。
このままではいけないと思い、ギャンブルからは足を洗い、真面目に働くことにしました。

最初のうちは、ギャンブルのことが頭から離れず、時には幻覚が見えることもありました、しかし、借金をするためには働くしかありませんでした。
一つではなく、3つの仕事を掛け持ちし、寝る時間も惜しんで働き、借金の返済を続けていました。
借金返済を続けて、ようやく完済することが出来そうだと思った時に、法律が改正され、過払い金というものの存在が認められるようになりました。

実際に私に過払い金が発生しているかどうかは分かりませんでしたが、とりあえず弁護士事務所が行っていた無料相談会に相談をしに行きました。
無料相談回では、これまでの借金についてと過払い金請求についての相談をしました。
その場では詳しい調査をしなくては分からないけれど、おそらく過払い金が発生している可能性が高いと言われました。

後日、過払い金の有無や手続きについての相談をするために弁護士事務所を訪れました。
相談をした結果、弁護士に過払い金請求手続きを依頼することにしました。
詳しい手続きは全て弁護士に任せることにしました。
手続きを依頼してから4か月、私がお金を借りていた業者との交渉の結果、満額返還とはいきませんでしたが、納得することが出来る金額で合意することが出来ました。
返還されたお金は意外に多く、残っていた借金も全て完済することが出来ました。
それでも少し手元にはお金が残りました。

これまで借金の返済に費やしていた時間と労力が必要ないと知った時、そして、手元にあるお金を確認して時に、もう一度ギャンブルに興味が出てこなかったかと言われると、ギャンブルをしたくなりました。
そして、ギャンブルに多少のお金を使いましたが、以前のように楽しむことが出来ずに、短時間でやめてしまいました。
それからは一切、ギャンブルは行っていません。

借金をしたことは私の人生において大きなマイナスであったと思います。
その返済のために、多くの事を無駄にしたように感じますが、過払い金請求をしたことにより、少しは取り戻すことが出来たようにも思います。
過払い金請求手続きについては、個人で行うことが出来るようでしたが、個人で行うとなると、思ったような金額を取り戻すことが出来ないという情報もありましたので、お金はかかりますが、弁護士に依頼して良かったと思っています。
弁護士に支払う費用も全て支払い終えた時、第二の人生を歩むことが出来るようになったと爽快な気分になりました。

借金返済のためにしていた3つの仕事の内、1つは辞め、あとの2つは今でも続けています。
今は、以前のように借金返済を目的としたものではなく、純粋に働くことが楽しいと思うことが出来るようになりました。
過払い金請求手続きを依頼した時、私には知識がなかったため、たまたま無料相談を開催していた弁護士に依頼をしました。
そのことについて後悔はしていませんが、時間と余裕がある場合には、複数の弁護士に相談した上で、信頼することが出来る人を見つけたほうが良いと思っています。

費用や報酬は弁護士によって異なるため、しっかりと確認したほうが良いでしょう。
中には、弱みにつけこむ悪徳弁護士もいるようですので、注意が必要でしょう。
分からなことがあれば、確認するということを意識したほうが良いと感じました。
もし、相談をしても答えが曖昧であったり、真剣に向き合ってくれない様な人に手続きを依頼するということは避けたほうが良いと感じています。